はじめての反戦。(前編)


前回ここの欄でも書きましたよーに。
きっちり行って参りました。3月8日、日比谷公園発、銀座を巡る反戦パレード。
その日、その前、そしてその後のことなどを。

第一章・超速思考回路愚者風味

なんでまた反戦を?
と人にも聞かれたし、自分でもさんざん意識無意識ほじくりかえして考えてみた。
答え。
「アメリカがイラクを攻撃することを支持する理由が、自分にはな〜んにもないから」
以上!
これ以上説明しようと躍起になると、誰かや何かを否定し傷つけることになるから書きません。

第二章・そしてわしは途方にくれる

8日のパレードに参加することをサイトで表明し、つい「筆がすべって」タロットを模したプラカードを作ることなども公言してしまった。
その時点では、自然と手は握りこぶしになってるし鼻息は猛烈に荒い。めっちゃ燃えている。行くぜパレード、イエー!
‥数日もたつと血中アドレナリンも脳内ドーパミンも濃度は下がってくる。
チルしてしまいましたー。
「一緒に行こうや!」などと声かけてみた人からは返事なし。或いは、「今回は見送りたい」とはっきり言われちゃう。
いいスよ。他人頼みで行くのなんて弱っちくてカッコ悪いもん。ひとりでできるもん。ええ、一人で行きますとも。
そんでも結構体温は下がってきますわね。
そして、プラカードってどう作るのだ?

第三章・かくして私はビビった

あちこちの反戦サイトを見てまわり、デモ行進の基本(フランスデモという言葉をはじめて知った)やプラカードの作り方(何でもいいらしい)を学んだ。
ちょっぴりヤケ入った形相でユザワヤに赴き、B3の3mmパネルを購入。これにタロットの拡大カラーコピーをぺたっと貼り付けよう。
「雨ふったらどうしよう」という危惧には、同居人Jが「アクリルでシールせよ」とアドバイスをくれた。
おっす。作るっす。
と思いながらも購入したパネルは部屋の隅に放置され、時間だけがじりじりと迫りデモ当日に近づいていく。
本当に、プラカードを掲げて、衆人環視の大通りを、「センソーハンターイ」と叫びながら歩くのか?私は?
それすっげぇ恥ずかしくないか?「真実の気持ちを叫ぶのに羞恥など関係ない!」と思いながら俺って身体反応はめっさ正直、心臓バクバクしてないか?
はー。はっきり言って私、ビビってまーす。

第四章・天使は舞い降りた

3月6日。
そもそも、「WORLD PEACE NOW」の反戦パレードを最初に知ったのは、某サイトのBBSのリンクからであった。
イラストレーターのCさん(しーさんすいません。同じイニシャルの方々が続くので、星座の頭文字を使わせて頂きました)のサイトなのだが、ご本人もデモに参加なさる予定だったような。
それではご挨拶を!とばかりにサイトに飛んで行き、「一人で行くのでビビってますが、タロット持った変な人見かけたらそれが私なので、よろしくお願いします」とカキコ。
そしたらCさんから優しいご返事が。
「同業の仲間と参加する予定なので、一緒に行きませんか?」
ななな!なんていい人なの!
サイトや電話ではすこし交流があるとは言え、会ったこともない赤の他人をこんなに気さくに誘ってくださるなんて!
それに甘えるのはあまりにも図々しすぎる、と悩んだものの、昨夜見た夢が「人間関係広がりモノ」であったことを思い出し、こいつぁ御縁だと有難く両手を合わせ、お仲間に入れて頂くことにしたのであった。

第五章・できるかなできるかなはてさて

行く、ときっちり決まったら、8日をまるまる一日フリーにしなくては。
猛然と仕事を片付け始めた私だが、要領が悪いので、すべての鑑定予約を片付け終えたのは7日の午後11時であった。
今からプラカードの仕上げを致すよ(泣)。
タロットNo.21「THE WORLD」を拡大カラコピし、花環の中のダンサーにイラクとアメリカの国旗を持たせる(国旗はコラージュで作った)。
四隅をかため、世界を守護するケルビック・サイン(或いはHayyot)もそれぞれ国旗とし、仏、独、露&国連マークに挿げ替える(あー!中国忘れたー!)
駄目押しに「PEACE」の字も切り抜いてぺったり。アクリルでコート。完成。
なんか怪しい菓子屋の看板みたいに見えるんですが、やむを得まい。
もはや作り直す時間なぁし!

第六章・ナウアイガッタリーズン、ナウアイガッタリーズン!

8日。
15時半からのパレードに参加するため、電車に乗ってよちよちと日比谷に向かう。
気持ちは高揚しているものの、やはりビビるわね。いえ、ピースマインドでGO。
地下鉄の中、山猿のような女子中学生(ジャージ着用)の群れがぎゃあぎゃあ叫びながら車両を走り回り、私のプラカードを蹴破りそうになる。
気ィつけろゴルァ!と怒鳴りつけそうになり、慌てて平常心に戻し「危ないですよ。やめてちょうだいね」と注意。
すでに、ピースマインドぶっ壊れそうになってるし。
やっぱり80年代からの生粋のパンク者に平和運動は無理なのか?そうなのか?と疑問を心でシャウトしつつ、日比谷に着。

第七章・おお

どわっ。
日比谷公園に入ろうとすると、人が溢れている。
民俗音楽がガンガン鳴っている。
思い思いのプラカードを持った人々、赤ん坊、犬、レイバー、踊る人、外国人、演説の人、お年寄り、若造、ギャル、着物の人、かぶりもの。
無国籍でハッピーで少し不穏。
Cさんと大噴水前で待ち合わせた。
宝塚の公演を観て来たというCさんと、同じくイラストレーターのGさんは、それぞれタカラジェンヌの男役、娘役風のファッションをしておられた(激似合いすぎ)。
ナイスだ!
三味線のお稽古帰りに駆けつけたというVさん、プロな技で4人分のプラカードを制作してきたT氏も加わり、イラストレーターさんチーム完成(一人占い師)。
Gさんも人形が手をつないだ形の可愛い横断幕を制作して来られたのだが、いやもう、プロですから。T氏のプラカードも。
当然ながら技術とセンスは完璧。デザインの技でメッセージをスマートに発信している。
これはまた、すごいチームに参加させて貰ったものだす。
心強〜い。

第八章・ああ

Cさんのお知り合いの、ミュージシャンチームと合流。
これで総勢11人に。
大群衆の中、どこがパレードのしっぽとも判明しない中を歩き回り、ようやく隊列にIN。
青々と晴れ渡った空の下、皆で笑いあい、さざめき合い、光の中でプラカードを掲げる私たちであった。
しかし。
ここからが根性の見せ所となるのであった。
「パレード出発まで2時間ってマジですか根性耐久寒風の中のひたすら待ち時間グランプリ」が始まるとは、誰も予想だにしていなかったのである‥。

第九章・!!!

冬の終わりの黄昏、吹きさらしで立ち尽くす2時間がどんなものであったかは、あまり詳しく説明すまい。
ただ、
行列の中に「中村敦夫」という旗を掲げた中村敦夫ご一行様がいて周囲から「あっしには関わりのないことでござんす」と囁かれていたとか、
あまりの寒さに「寒い寒い」と呟きがもれる中、ミュージシャンチームのM氏が皮ジャンを脱ぎ捨ててTシャツ一枚になり、「みんなー!寒いと思ったらオレを見ろー!」「今日は、寒いんじゃないっ!すごく・寒い・ん・だーっ!!」と叫んでいたのが男気ありすぎでカッコ良かったとか(M氏は最後までその格好であった)、
それのみを申し上げておこう。
じりじりじりと微妙に前進する隊列は、とっぷりと日が暮れた頃になってようやく、私たちのチームを公園から通りに押し出してくれた。
その瞬間の、「おおおおおおっ!!!」という鬨の声。
すでにパレード完走したような感じのカタルシスであるが、本番はこれからなんである。

‥と、いうところで何ですが、本日は力尽きました。
更新原稿をWEB担当に渡さねばならない時刻も、とっくに過ぎております。
今書かねば今伝えねばならない話なのに悔しいですが、以下次回!

そして、明日、明後日、何が起こるかどう動くのかわからない状況の世界ですが、私は反戦の姿勢を絶対に崩しませんぞ。
パレードに参加したのは、間違いではありませんでした。
イエスフューチャー。
できる限りのアクションを続けます。

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