おめでとうございます!
あけまして!(倒置法)


これは前世紀にまでさかのぼる話であるが、
つうか1999年のことであるが、わたくしのもとに一台のPCが
やってきた。
やつの名は、まっきんとっしゅ・ぱわーぶっく・520。
ヤツは最初からご老体であった。

その頃、マイPCを買うこともできないほどビンボーなわたくしは、
メール鑑定依頼を読むのも結果を書くのも送信するのも、
同居人JのMacを「ちょっと貸してー」と言って使わせてもらっていた。

これはかなりあつかましい。(わたくしが)
そしてかなりうざい。(Jが)

見るに見かねたのだろう、Jはネットで中古のノートパソを探し、
えいやっと気前よく買い与えてくれたのだ。

液晶、モノクロ。
内蔵電池、切れっぱ。

とは言え有難き幸せ、遠慮なく使わせて貰いまっさ!と、
それ依頼わたくしは雨の日も風の日も(室内だから関係ないけど)
このPCを使って仕事をしてきたのであった。
何千件、とは言えないけど何百件じゃきかないメール鑑定も、
月々のHP更新原稿も、雑誌の記事も、講座のテキストも、
ぜぇんぶヤツを使ってやってきたのである。

1年目、「ぎゃああん」という怪音とともに液晶がオレンジ色に輝き、
上半分の画面が表示されなくなった。(殴ったら直った)
2年目、ディスプレイとキーボード部分をつなぐ蝶番が「ばこっ」と外れ、
そこからネジや変なひもがワラワラ出てきた。
(押し込んでガムテープでとめた。ネジはいくつか落としてなくした)
3年目、ディスプレイが勝手に後ろに倒れて「平面コンピューター」するようになったので、ダンボールで全体を補強した。
(背面コネクタ部分が使用不可能になった)

そして昨年末、ついにヤツは自意識を持つことに成功した。

@わたくし、ヤツを起動し、ワープロソフトを立ち上げる。
Aヤツ、いかにもイヤそうに何文字か表示するが、
すぐに「もー働きたくない」と言って、自主的に作業を終了する。
B勝手に電源が落ちる。
C俺様おどろき、起動スイッチを押す。
Dいちおう立ち上がる。
Eしかしまた2,3文字入力すると、「ハイ今日はもうおしまいにしようね」と勝手にスイッチが切れる。
F俺様天を仰いで大いに嘆き、そして@に戻る。

こうした「SF大活劇・電子頭脳の反乱」というか、ボケちゃったご老体との掛け合い漫才というか、そんな事態が続き、ついにあたしゃ
「くぅ〜っ!もう我慢できん!新しいPCを買う!」と宣言したのであった。

というわけで、今この文章を新人のVAIOぴーしーじーFX33ぶいBPで書いてまっす。(愛称はバイヤン君)
なんつうか、んもう、カラーだよ液晶が!(あたりまえ)
ピアノで言ったらフォルティシシモに相当する強さでキーをぶっ叩かなくても、ちゃんと文章が打てるし。(だからあたりまえ)
作業中にアダプタに「こん」て足が触れただけで、電源が落ちてデータがふっ飛んだりしないのねー!(‥‥‥)

なんか自分の文章まですばらしく見える。
毎度ばかばかしい「愚者のおことば」も、胸を打つ珠玉の名エッセイに見えてくるわ。

メール鑑定の効率もアップ。
さくさく進むんですもの。通常のザクとシャアザクぐらいスピードが違うし。(そんな例えを持ち出さなくても)
今年はこのバイヤン君で、馬車こまねずみのように(なんだそら)はたらきまくるのでぃす。

パワーブック爺さんはどうしたかって?
いまは。
もう。
うごかないぃ〜♪

ひらい〜け〜ん〜♪

じゃなくて、わたくしの机の下で静かにまどろんでおられます。

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