二十歳のころトモダチとやっていたパンクバンド「バナナ十字団」。
歌詞やらを書いておりましたので 回顧と恥さらしをこめてアーカイヴに収納。
全面的にコドモ・モラトリアム・幼児性をフィーチャリングしたありさまとなっております。あんまりだ。
歌詞の内容はともかくとしてバンドは楽しかったです。イエー。養老院で再結成しようぜ!

 <バナナ十字団> ボーカル&シャウト ナオコ
              ギター&音程破壊 ヒロシ
              ベース&デストロイ ジャンク
              キーボード、作詞、作曲、編曲 ミカミ
              コーラス&愛らしさ ユキ+ヨーコ
              ドラム 不定(主にリズムマシーン)


タカラモノ



うちがわから かぎかけてる
とじこもっていきてる
そとがわから こえかけても
とじこもってしんでる

なんにもならないの
いつもだまってる
いっしょになりたくて ぼくは

ぼくのタカラモノと
きみのタカラモノと
あわせて
宇宙のたまご

ながいロウカ りょうがわには
何十億のトビラ
うちがわから かぎかけてる
メカニクスがともだち

どうしてじぶんのなかを
みせてくれないの
ぼくはトビラをひらいてるのに

いっしょになりたくて
いっつもまよってる
せかいにぼくひとりと思いたくない

ぼくのタカラモノと
きみのタカラモノと
あわせて
宇宙のたまご



狂えるメサイア


狂えるメサイアの声に
燃えあがるしろい城壁
ちぎられたレースをまとい
さししめすこの世のかなた

夢をしるすパピエをむねに
蝶に花にあふれるひかり
もすそを引きずり星をおう
少女でいられた日はいずこ

狂えるメサイアの声に
花束をすてて銃をとる

ひかりをかき抱きゆめを追い
むげんの平和のこもりうた
おわることのない安らぎの
母になれた時代はいずこ

狂えるメサイアの声に
花束をすてて銃をとる



ひっこし


いきてれば またあえる
またこれる いきてれば
いつかきっと またあえる
またこれる いきてれば

ばばば ばいばいばいばいサヨナラ
そらを見た 高いまど
ばばば ばいばいばいばいきっとね
いつかきっと いつかきっと

ねこ つれてけないんだ
ねこ つれてけないんだ
おまえは となりんちに ようしいり

だいすきだったよこのまち
だいすきだったよこのうち
だいすきだったよぼくたち
もうこのへんでおさらば

ねこつれてきたいんだ
ねこつれてきたいんだ
おまえは ばすけっとに しのびこめ

だいすきだったよこのまち
だいすきだったよこのうち
だいすきだったよぼくたち
もうこのへんでおさらば



エクウス


ころされたくなる 水銀のよるに
ぼくがみたゆめは まひるのエクウス

こおりつく ひっかもあ
めをしばる ひっかもあ

らせんの軌道をこえたい月に
かくされたままの方程式の
こたえをもっている エクウス

うれておちる実を ふみにじるひづめ
とけだすこおりを けちらすエクウス

くだけちる ひっかもあ
したをぬく ひっかもあ

かたちをなくしてこわれた森の
みどりのまなかを歪めてかける
たづなをはなさない エクウス



カノン


(アンファン・テリブル・ノン・インパシブル・フィーユ・エ・ギャルソン・アンフィニ・アンファン)

こどものころの たましいは
こどものままの あたまとはちがう
おとなになりかけて たましいは
みんなわすれる わけじゃないから

ときをかさねて すこしはましな
コドモになって オトナのふりが
うまくなりたい うまくなりたい
がらくたのゆめが さびないかぎり

こころからさきに うまれたから
こころをかくす ひとにはならない
ゆめのなかから うまれたから
ゆめをみない ひとにはならない

いつかさがしてる だれかにであい
コドモのころから ゆめみていたと
わらいあいたい わらいあいたい
むねのおくのシャシンはすてないよ

おわりから かぞえる人生なんて 死んでからのしごと
いつも まえをながめてる
いっしょうコドモ おわりのないユメ



テレヴィジョン


すいぎんいろに ひえていく
このよるの こどもたち
みつめてる がめんには
ひかりのあらし テレヴィジョン

まどのそとの やみを しろくひかりながら とびさり
つぎつぎ うみにおちていく ひこうきたち

うごかない かたらない
このよるの こどもたち
いてついた がめんには
こおりのあらし テレヴィジョン

こうそくどうろを しろくひかりながら かけぬけて
つぎつぎ うみにおちていく じどうしゃたち



夜間飛行


よるのよなかにチャリンコはしらせ
ぼくはでていく ぐっばいぐっばい
ひるのさなかは地球のうらがわ
にどとこないよ ぐっばいぐっばい

ああ あしたがきょうの つづきだとはかぎらない
まきかえすフィルムを やき切って

よるのよなかのサイクルくるわせ
ぼくはでていく ぐっばいぐっばい
なにがみえてももうおどろかない
ユメのぎゃくてん ぐっばいぐっばい

ああ コユビがこおるよ さめたかおの記憶だけ
こみあげるつめたさをふりきって

ああ どこをながめても あたらしいアポカリプス
だけど なるべくとおく とおく



あさのうた


よるはこそ あさのうた
うたえぬ口には火をともし
いかではの あさのうた
こころはほろびたる

いずくよりか呼ぶこえ
とらえがたきその声
よわのゆめかうつつか
とわずこたえぬやみ

いともしずかそのこえ
はるか聞こゆとおくに
去りてにどとかえらず
この身つれさるやみ



じてんしゃ


ぴかぴかにおしゃれして じてんしゃにのるんだ
ながいさかみちを ひとりでかけぬける
きらきらのかぜのなか じてんしゃにのるんだ
ぼくのくろいくつ そらをとんでいく

かぜをまきとるように ぼくはペダルをけった
ラインストーンのゆびわ にぎるグリップさいそく

ここまでおってくる ひといてもいなくても
ながいさかみちを ぼくはとんでいく



ケルビム・セラピム


どこかにかくしてる
サルドとトパーズを
ほしがるものにしか
みえない賢者のいし

六枚のはねをひらいて
ひかりのもとをさがせば
たちまちからだがこげついて
だきしめてもからっぽだよ

てんしがほしければ
かみにならなきゃだめ
ぼくがほしければ
ぼくをこえなきゃだめ

ななつのかいだんを
ベリルのつえついて
のぼるものにしか
みえない賢者の石

てんしのことばをおぼえて
おんがくでこいをかたれば
六枚のはねのなかみを
だきしめられるかな



プロトロマネスク T


もう ことばはいらない
もう からだはいらない

うそつきな舌は 針さしてとめとく
宇宙ににげこんで かたちを無視したい

すきなのにみえないアムネジア
うまれたときからふたりきり
すきなのにみえないアムネジア
どこにもいかない旅をする

うすれてく光を どこかにおいといて
はるかにきえていく ドームにとじこめて

すきなのにみえないヒストリア
うまれるまえからひとりきり
すきなのにみえないファンタジア
あなたにはなれないぼくには
すきなのにみえないアムネジア
どこにもいけない旅をする
すきなのにみえないアムネジア
どこにもいかない旅をする



プロトロマネスク U


あたまが煮えて めだまがながれそうだよ いま
メタパラノイア あなたがレンズ
世界がねじれてく

あなたのものになりたいな
せなかになまえかかれてもいい
なにひとつ
ただしくみえるものがない
みんなあなたにつながるコトバ
コイのしょうたい

クスリにのまれ からだがしびれそうだよ いま
めまいに酔って ふらふらゆれる
ココロはなさけない

あなたのものになりたいな
くびにクサリをまかれてもいい
これいじょう
とけてながれてなんになる
めいわくかけてゴメンみんなに
ありがと、を
ここでにげてもしょうがない
なにかみつけるまでおいつめる
あつい幻覚を



パズル


いつでもいつまでも こたえは指のなか
どこでもどこまでも こたえは指のなか

神にたりないにんげんのDNA
解けないゲーム

生んだひとたちに感謝はするけどあがめない
生んだひとたちのパズルのこたえを見つけなきゃ

いつでもいつまでも こたえは指のなか
進化をとめないで

ふぃれもん・ふぃろそふぁす こたえは同じこと
勝てないゲーム

生んだひとたちをだいじにするけど迷わない
生んだひとたちにパズルのこたえを教えなきゃ

いつでもいつまでも こたえは指のなか
ぼくらをとめないで



歩道橋


ほてるから出てくるとそらはむらさき
歩道橋にのぼってあさのなかに立つ

ここからみえる世界は星空
ひかりのうずが道をいきかう

ほてるのなかにはまだ体がねむる
なんどだれにだかれてもぼくはぼくだけ

かぜのなかに出てくるとそらはむらさき
歩道橋にのぼってもやの中にうたう

だれにもほんとのなまえは言わない
ひかりのくずが道をいろどる

ほてるのなかにはまだ体がねむる
どこでだれにだかれてもぼくはぼくだけ
いつか道にたおれてもぼくはぼくだけ
そらにかかる歩道橋で地上をおもう



ヨハネ


イメージがなだれをおこして
いろんな時間がとまる

ぞうの時間 ねずみの時間
ねこの時間 いぬの時間
いるかの時間 くじらの時間
へびの時間 ひとの時間

もうなにもおもうことはない
もうだれもおもうひとはない

記憶がこわれちゃうよ
未来がこわれちゃうよ

ひかりのたまが 空をおおう
おおきなものが おちてくる

まってたよ まってたよ
まってたよ まってたよ

こおりつく地平線のかげ
このシーンにかさねるために

テレビの時間 ラジオの時間
本の時間 世界の時間
ぼくの時間 きみの時間
地球の時間 すべての時間

もうだれものこるひとはない
もうなにものこるものはない

ぼくがこわれちゃうよ
あなたがこわれちゃうよ

ひかりのたまが 空をおおう
おおきなものが おちてくる
ほろびのおとが 街をおおう
すべてのものが やけおちる

まってたよ まってたよ
まってたよ まってたよ


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