十月某日

109前の交差点で信号待ち、してたら
ねこが三輪車に乗っていた。
ニアリー・ホームレスなご婦人、が紐をつけて引っぱるがたがた三輪車、のサドル、
の上にでかいトラ猫のっしり座ってて、悠然と前後左右の群集を見回して。
信号が青でーす、で一斉に歩き出す人民、 &一台の三輪車、の上にすっく、と
後ろ足で立ち上がり(信じらんねえ)、前脚でハンドルを握り(マジ信じらんねえ)、
ねこ。まるで運転してるかのような自信満々の態度でがたごとがたごと、
揺らぎもしないポーズでご婦人にその愛車、ヒズマスターズ三輪車、ミーのカー、なんでもいいや、
引かれてドナドナと。通りの向こうに消えていったぜ。すげえ。
そして109正面の階段、では朝っぱらから女子高生が
パンツ丸見えで手すりをがんがん滑り降りていたよ。ピースフルワールド。
今日もお江戸は日本晴れ。お天道様がまぶしいぜ。(昏倒)

十月某日

チョコバナナ味のビスコを食べながら
「おいしくてつよくなる」って。いい言葉だなあ。思った。
うっかり休館だった仏像展の会場を前に俺は。

十月某日

産卵前の昆虫みたいな格好しないでください、言われて
なにおう。鏡の前に立ってみた私はぶかぶかのガウチョパンツ(卵嚢)にへなへなのロングカーデ(羽根)、虫っぽい手足をぴこーんと突き出して、たしかにかなり昆虫だった。
それはそれとして とんぼの前で指をくるくる回したら ほんとに目を回して困った感じになるのな。おもしろい。

十月某日

「ギギギ」は広島弁ではない。


十一月某日

「LUSH」でドラゴンボールを売ってるのにつられてふらふら入店、気がついたらヘビーなスメルのせっけんを二種購入していた。
「おすまししたフレーバーですが、実はハートと中身が熱いんです。ハートフルな友だちにいかが?」
・・・クリリンのことかああーっ!!

十一月某日

きみまろドライブ。

十一月某日

生化学の実験。
すりつぶしたホーレンソーにアセトンと石油エーテルを注ぎ、光合成色素を抽出するのだが
8時間に及ぶ過酷な授業の中で、この時だけ生徒も講師もやけに陽気で、実験室にやたら笑い声が響いていた。うふふふふあはははは。
あれ、みんな何気にラリってたな。

十一月某日

公園でおべんとうを食べていたらねこが来るので、分け合って食べていたところねこの耳にピアス発見。
お前ノラやろ、なんで?不思議がる昼食光景。ブルーの半透明のピアス、なんだろう。ノミ駆除サインか避妊済みアイテムかねこ分布調査の発信機か何かなのか。妄想が炸裂する昼下がり。

十一月某日

やんちゃ盛りの甥っ子二匹が、わたしの携帯をガン見するので画像のフォルダを開いてあげた。
「はい、ヤギー」
「はい、ゾウー」
「はい、へんな鳥ー」
「はい、でかいリスー」
「はい、ガイコツの人形ー」
「はい、ばかみたいな人ー」
「はい、ネズミの動画ー」
もっぺん、もっぺん、言うので何度もどんどん画像を見せて、きりがないのでおしまい、でフラップ閉じ、たら、
甥っ子たち、はああ。とため息ついて
「・・・おもしろかったー」
しばし無言で固まってた。おい、そんなに?コドモ的にそんな見ごたえあるのかわたしの携帯画像?

十一月某日

牛スジをアホほど煮る。アホほど食べる。
翌日は顔やら尻やらがぷるぷるのぴかぴかになっていて、ビバ!コラーゲン!ビバ!牛のアキレス腱!て感じなのだが
鍋やら皿やら洗うのがとんでもなくめんどくさいわね。アスホール!ゼラチン質!ブルシット!牛!(それなんかちがう)

十一月某日

ってか牛スジ、食べてる間に口がはりついて開かなくなるほどの“にかわ”っぷりなんですが。

さて久々にデッサンをしました。いやスケッチをしました。
これでも美術科出身だからな・・・って、
描いたのは顕微鏡を覗きながらの「ウニの受精卵の細胞分裂」ですわ。
・・こんなことのためにファーバー&カステルの水彩色鉛筆を買ったわけじゃないっ。
しかし思い起こせばこの鉛筆を過去に使ったのは、臨床心理実習での
「バウムテスト」と「風景完成法」の授業のときだけだ。
・・・・・。
顕微鏡の覗きすぎで目が痛いや。
美術から遠く離れて。
ラララ科学の子。
肛門からアセチルコリン液を注射されて悶えつつ産卵するウニはかわいい。


十一月某日

大事なおともだちがお産の関係で緊急入院して、
ばかなメールで励ましたり心配することしかできないわけですが、
夜中。ふと、赤子、より、その人の身がほんとにヤバくなったらどうしよう、と不吉な想像をして、
がたがた震えながらそうとうに泣きました。あ、あほかあ俺わあ縁起でもない。思いながら。
どんなに有り難く切なく心の底からその人が好きだかようくわかった。当たり前に存在してくれることの僥倖さにようやく気づく、
まったく俺は自分の感情に無頓着つうか、鈍いよなあ・・・。





漫才事情:ヒガシさんは真の相方を求めて世界をさすらっているようです。
いや、単に誰と話しても漫才化する病理なのか。

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